20代前半の平均年収はいくら?手取り額や生活モデルを解説

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20代前半の平均年収は約233.6万円と言われています※1。1人暮らしは十分に可能ですが、物価が高い東京で暮らすには少し不安があったり、車の購入はおすすめできないなど収入面で不安はあります。

20代前半であればこれから社内で昇給したり、転職や副業で年収を上げることは十分可能です。むしろ、年収の伸び幅があるのはこれからですので焦る必要はありません。

この記事では20代前半の平均年収とその年収レンジでの生活モデル、また、日本人の平均年収など参考データもご紹介しています。記事の最後では年収を上げるための具体的な行動も書いてますので、現状の把握やライフプランの参考にしてみてください。

※1 令和4年賃金構造基本統計調査の概況. 厚生労働省.2023-03-17, p8, https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2022/dl/13.pdf, (参照:2024-03-01)

目次

20代前半の平均年収と手取り額を見る

20代前半の男性

20代前半の男性(大卒)の平均年収は約235.1万円です※2。月収にすると約19.5万円ですが、約2割は税金で引かれるため、最終的に手元に残るお金(手取り)は約15.6万円となります。

20代前半の女性

20代前半の女性(大卒)の平均年収は約232.1万円です※2。月収では約19.3万円で、そのうち手元に残るお金(手取り)は約15.4万円となります。年齢が若いうちの男女間の年収差はほとんどありません。同データで1番年収が高い年齢層(55歳〜59歳)で比較してみると、約150万円ほど男性の方が高いです。

20代前半の年収300万円台の割合

少し前のデータですが、20代前半で年収300万円台を稼ぐ割合は男女合わせて5.3パーセントという結果があります※3。20代前半の男性の中で最も多い年収レンジは年収200万円〜219.9万円で、割合は24パーセントです。女性では年収180万円〜199.9万円で、割合は21.4パーセントです。

※2 令和4年賃金構造基本統計調査の概況. 厚生労働省.2023-03-17, p8, https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2022/dl/13.pdf, (参照:2024-03-01)
※3 【令和5年7月7日訂正】平成30年賃金構造基本統計調査の概況. 厚生労働省. 2019-03-29, p11-12, https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2018/dl/13.pdf, (参照:2024-03-01)

日本人の平均年収を見る

日本人の平均年収

日本人の平均給与は458万円です。男女別で見ると、日本人男性の平均年収は563万円(正社員が584万円、正社員以外が270万円)、日本人女性の平均年収は314万円(正社員が407万円、正社員以外が166万円)です※4。いずれのデータも学歴は考慮されていません。

※4 令和4年分民間給与実態統計調査. 国税庁長官官房企画課. 2023-09, p15, https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2022/pdf/000.pdf, (参照:2023-03-01)


年齢別の平均年収

年齢別の平均年収(男性)※5
20〜24歳 235.1万円
25歳〜29歳 272.8万円
30歳〜34歳 319.3万円
35歳〜39歳 375.5万円
40歳〜44歳 414.8万円
45歳〜49歳 455.4万円
50歳〜54歳 500.0万円
55歳〜59歳 513.8万円
60歳〜64歳 377.3万円
65歳〜69歳 332.2万円

年齢別の平均年収(女性)※5
20〜24歳 232.1万円
25歳〜29歳 255.9万円
30歳〜34歳 279.2万円
35歳〜39歳 307.2万円
40歳〜44歳 327.6万円
45歳〜49歳 343.4万円
50歳〜54歳 364.2 万円
55歳〜59歳 375.7万円
60歳〜64歳 312.4万円
65歳〜69歳 318.2万円

※5 令和4年賃金構造基本統計調査の概況. 厚生労働省.2023-03-17, p8, https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2022/dl/13.pdf, (参照:2024-03-01)

20代前半の生活モデルを見る

独身かつ実家暮らしの生活モデル

 実家暮らしでは自由に使えるお金が月に10万円以上あり、貯金も可能です。しかし、奨学金など個人の状況によっては固定費が多くなります。外食や娯楽に散財せず、余剰の生活費は貯金に回す方が安心できます。一般的に手取り額の40%以上を貯蓄に回すと良いとされています。一人暮らしなどを検討している場合は、手取り額の50%以上の貯金を心がけておくと新生活をスムーズに始められます。

独身で実家暮らしの場合は以下のような生活モデルが考えられます。

収入
・15.6万円
支出
・生活費 3万円
・固定費 2万円
・交際費 2万円
・趣味娯楽費 2万円
・雑費 1万円
・貯金 5.6万円

独身で1人暮らしの生活モデル

一般的に家賃は手取りの30%までに抑えることが理想とされています。20代前半の月収(手取り)は約15.6万円となりますので、家賃は4〜5万円が適正となります。

独身で1人暮らしの場合は以下のような生活モデルが考えられます。

収入
・15.6万円
支出
・家賃 5万円
・固定費 2万円
・食費 3万円
・水道光熱費 1万円
・趣味娯楽費 2万円
・雑費 1万円
・貯金 1.6万円

東京都内での1人暮らしは難しい

全国平均の家賃は約5万円、東京都内では7万円と言われています。東京近郊での物件探しはかなり難航する可能性があります。家賃予算を上げたり、多摩地区など東京郊外で探すなどの工夫が必要です。

結婚は可能だが育児は不安

20代前半の平均的な年収レンジでは結婚や子育てに関して収入面での不安があります。扶養内のアルバイトで2人暮らしは可能ですが、子育てを考えるとどちらもフルタイムで働く必要があります。地域や個々人の状況にもよりますが、夫婦で生活するなら300万円、子育てなら400万円あたりの年収があると安心です。

車の購入はおすすめしない

年収200万円台で車の購入は可能です。しかし、車にかかるお金は車両本体価格(ローン)の他にも、保険料、駐車場代、ガソリン代など様々な維持費が発生しますので、車の購入が必須な状況でない限り、実家暮らしであってもおすすめはしません。

20代前半で年収を上げる方法を見る

キャリア形成を考える

年収が上がるきっかけの1つとして資格取得などがあります。会社に資格手当などがあればすぐに収入は上がりますし、転職などでキャリアが変わっても役立つ可能性が高いです。下記は年収アップに効く「狙い目資格」として紹介されていた資格です。すべて「働きながら」「完全独学」「一発合格」が目指せる資格とされています。

・行政書士
・宅地建物取引士(宅建士)
・マンション管理士
・管理業務主任者
・ビジネス法務エキスパート®︎
・2級ファイナンシャル・プランニング技能士
・賃貸不動産経営管理士
・敷金診断士
・シニアライフ・相続アドバイザー

自分に合った副業・ダブルワークをする

年収を上げたい場合は現状を変える行動が必要です。そのきっかけの1つとして副業があります。副業で成果を出すコツは「目標を立てる」「地道に続ける」ことです。副業は収入を得られるだけではなく、立派な経歴や実績にもなります。副業を通して、自分の市場価値を上げることで転職にも有利になります。

下記はタイプ別のおすすめ副業として紹介されていたものです。

家の外で体を動かしながら働ける副業
・フードデリバリー
・スポーツインストラクター/トレーナー
・リゾートバイト/海の家

スキルなしからでも在宅で働ける副業
・データ入力・文字起こし
・カスタマーサポート
・オンライン秘書

将来性があってガッツリ稼げる副業
・WEBライター
・WEBデザイナー
・動画編集
・プログラマー

マイペースに不労所得を作れる副業
・ブログ運営
・SNSアフィリエイト

趣味から始められる副業
・ハンドメイド販売
・イラスト作成/写真撮影
・占
・旅行モニター/ツアーガイド

戦略的な転職・転職活動をする

 現在より年収を上げたいと考えている場合、1番手っ取り早い方法は転職することです。なぜなら、年収アップの理由として多いのは自分の経験やスキルが違う企業で再評価されることだからです。20代は転職で最も年収が上がりやすい層と言われています。転職以外の方法としては、社内で昇進を目指したり、起業・副業をすることが考えられます。しかし、昇進や起業などは経験やスキル以外のことも大きく関係するため、すぐに年収を上げる方法としてはおすすめできない場合もあります。

転職を成功させる秘訣は市場性が高い成長業界に転職することです。衰退が予想される業界では年収アップは見込みづらく、自身の市場価値を高めることも難しいからです。個人のスキル、関心、経験に合わせて需要の多い業界・業種を検討することが重要です。

転職の際は、転職サイトやエージェントの利用をおすすめします。転職サービスの利用は転職活動を効率的に進める上でのメリットがたくさんあります。例えば、前職を活かした求人選定や書類作成、面接対策、面接日程調整、給与交渉などのサポートを無料で受けることができます。20代は転職で最も年収が上がりやすい層とも言われていますので、ぜひチャレンジのきっかけにしてみてください。

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